2015年11月12日に現行の2005年版から実に10年ぶりのリニューアルの人民元100元札。さすがに毛さんベースの基本デザインは変わらず、マイナーチェンジと言った感です。どちらかと言うと偽造防止を強化するという目的でのリニューアルです。政府の人民元の国際化を目指す政策の一環なんでしょうが、現時点ではいろいろな意見が飛び交っているようです。
と言うのも、
今回のリニューアルにより「偽造鑑別機」の環境が整っていないため、この新札の受け取り拒否が多いとのこと。銀行のATMでさえも認識しないので、もちろん小売店や飲食店などの小型機では当然使えません。
つまり銀行のATMが使えないと言うことは、それだけ準備期間も無しで発行したということです。それでも人民銀行からは「受取拒否はダメ！拒否したら法で罰します。」なんていうコメントが出てるそうです。情報がないからまだ偽造はないといえばそうかも知れませんが、鑑別する方法がないので誰も信用していないようです。
一方で万が一、情報が漏れて同時進行ですでに偽造札が出回ってたら困るでしょ、という意見も。
いずれにしても当面はATMで使えないということでは普及に時間がかかるのではないのか、と。この件については旅行者や出張者の方は豆知識として知って頂いていると良いかと思います。
