春節(旧正月)を中国で過ごす(東北語について)

昨年の春節(旧正月)はお店の準備で大阪にいましたが、 今年はお店も休ませていただき愛ちゃんの故郷である吉林省遼源市で11日間過ごしました。遼源市は中国で言う「地級市」にあたり、市区人口43万人、総人口125万にという俗に言う田舎の都会です。日本で例えるなら1/10(市区人口4万、総人口12万程度)でイメージしていただければ良いかと思います。

いろいろとお伝えしたいことがあるのですが、日々のちょっとした報告は個人のフェイスブックでアップしましたので、それ以外の部分についてお伝えしたいと思います。

東北語について

とりあえずのテーマは「東北語」についてです。

一般的に中国の標準語は首都である北京のように思われていますが、北京は北京語という方言が基本です。わかりやすく言うと、日本の東京の「べらんめえ口調」が北京の言葉となります。実際に中国の本当の標準語と言うのはいろいろな説がありますが、東北エリアの黒竜江省のハルビンや吉林省の長春だと言われています。それでもウィキペディアなんかを見ると河北省承徳何かが出てきますので、正直定めなんかはないのかなぁ~と。

愛ちゃんも東北人なのでほぼ標準語に近いのですが、実際のところ地元では方言がいっぱいあります。今回は特に気になった方言などを幾つかピックアップしてみたいと思います。

今回はほとんどこのエリアに住む家族の皆さんなどと過ごしました。もちろん「コンニチハ」の日本語さえも知らない方々ばかりです。その中で気になったものを。まずは標準語とは言い回しが違うものをいくつか。

啥(Sha)

ボクもよく使いますが一般的に言う「什么(ShenMe)=何?」ですね。この滞在期間、「什么」と言うのはほぼ聞かなかったです。関西で言うと「なんですか?」が「なんや?」になったようなもんですね。これは愛ちゃんの影響もあり、普段使いの域なのでなんとか対応。

老(Lao)と可(Ke)

一般的には「很」とか「好」といわれる「とても」という意味です。「老」は「老多!」などということもあるのでなんとなく知ってましたが、「可」は今回は初めて知りました。ようは「很好」を「可好」などと使います。なんとなくそうかなぁ~と思いながら聞いてましたが、確認するとやはりそうでした。

咋(Za)

一般的に「怎么(Zenme)=どのように」というときにこの言葉を使います。「咋滴(的,得)了?=どうしたの?」などいろいろあるようです。細かいことを説明すると難しいので、とりあえずいろいろあるということで。

不?(Bu?)

これも一般的には「~吗?=~ですか?」になるのですが、「~不?」がほとんどでした。ボクもたまに使いますが、多分関西的に言うと「~ちゃうの?」だと思います。「~没?」という聞き方もあるので、同じような感じかなぁ~と。

年齢層により言い回しが微妙に異なる!?

その他気になったのは、年齢層によって話し方が異なるように聞こえる(聞き取れない)、ということです。

30代までの方の話す言葉は比較的聞きやすいのですが、40代超えの方が話すと何を話しているのかボクは聞き取れないです。どうやら多分彼らの接触する人に起因しているようです。ようは若い世代は都会のビジネスに関わる人とも交流しているけど、年配の方々は地元でしか交流がないのでそういう喋り方になるのでは、と。ボクの勝手な推測ですが・・・。

ボクが彼らに聞きづらいから「ゆっくり話してくれ」と言ってもやっぱり聞きづらく、彼らの息子たちがこういう話し方せなあかんで~というように、方言を中国の標準語で翻訳!?し直してくれます。(笑)

こういった部分でも自分の世代に近い中国人(50代以上)と、90年代以降の中国人とは全く別物だと感じました。

多分例えてみれば自分自身が自分の親の世代で、今の90后(90年代生まれ)が今の自分たちに近いのかと。自分は1960年代生まれなのでやっぱり30年ぐらい感覚的なギャップがあるのかなぁ~と改めて感じました。というのも、彼らとの会話のほうが弾むからというのも一つの理由ですね。动漫(アニメ)や电影(映画)の話になると盛り上がってましたので。

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