こちらは2014年春節時(1/31~2/2)の旅行記です。世界遺産の暫定リストに掲載されている桂林に行ってきましたのでぜひご覧ください。
皆さん、今年の春節休みはいかがお過ごしでしたでしょうか?
前回のブログでもアップしましたように今年の春節休暇は心なしか寂しい感じのする休暇です。この休日の間、日本へ帰国する方、他国へ旅行へ出かける方など多くいらっしゃったかとは思います。
春節期間はNoCCSもお休みをいただき、1/31~2/2で『桂林漓江風景区(GuiLinLiJiangFengJingQu)』のほうへ旅行へ行って来ましたのでアップさせていただきます。ご興味のある方の参考になれば幸いです。
初日は午後出発、まずは桂林市内へ
今回の旅程は1月31日(春節)の午後に出発し、2月2日(日)の夜に戻るという2泊2.5日のスケジュールです。初日は西安経由のトランジット便なので桂林のホテル入りが21時過ぎと、移動のみの半日です。実際の観光は2日目と3日目の正味2日間でしたがそれなりに楽しく過ごせました。
到着後はとりあえず晩飯を食べににブラ~っと近場をお散歩。ホテルは桂林中心広場横の「桂林杉湖大酒店(GuiLinShanHuDaJiuDian)」(この日で248元/室)に宿泊しました。ちょうどその広場の裏側が「正陽歩行路(ZhengYangBuXingLu)」という歩行者天国のようなエリアで、そこの路面にある飲食店に。とりあえずは桂林の特色菜をということで「米粉」を食べましたが、ボク的にはどうも口に合わずでした。
2日目は本命の「漓江下り」へ
この日はチェックイン前に予約した団体の1日周遊に参加。送迎、船での漓江下り、昼飯、第2の目的地「阳朔(YangShuo)」での観光がセットになって380元/人でした。こういう周遊パックには当たり外れがありますが、今回のはとりあえず良しといったところでした。
朝は8時前にホテル前にお迎えがきてそのまま波止場へ。さすがに春節休みということで他方から旅行に来ている方々も多かったようですが、ありがたいことにそこそこのお天気で気持よく漓江下りをすることが出来ました。所要時間はおよそ5時間。ちなみに当日の日中の最高気温は26度と、北京で言えば9月並の暖かさでしたね。
「月亮山」の見学は休憩のついで!?
水路でおよそ83kmの漓江下りを終え「阳朔(YangShuo)」に到着。お迎えのバスに乗ってまずは「月亮山(YueLiangShan)」を見るのですが、ただ単に移動中の道端に止められ、そこから写真なんかを撮ってくださいね~、といった感じです。しかもうまい具合にその前はおみやげ屋で、休憩なのでぜひ見て行ってくださいね、という ”中国あるある” のパターンです。この売上マージンが添乗員さんの収入になるという構造です。
「鑑山寺」ではボッタクリにご注意を
その後さらに移動し、「鑑山寺(JianShanSi)」へ行きました。中では写真撮れなかったのですが、仏像が多く祀られていました。
チョットびっくりしたのは中でお坊さんが数人おり、順番に手相なんかを見てくれるというもの。どうやらいろいろ話をしてその後違う部屋へ連れて行かれるヒトも。コレもなんかうさんくさく、お祓いをしましょう、なんて言っておそらくボッタクられてるパターンの俗に言う霊感商法です。外国人の方は特に気をつけたほうがいいと思います。
この街の移動手段はオープンミニバス
中国とひとくくりにしてはいけません。その土地ごとに全く分けの分からないいろんな暗黙のルールなどがあったりします。
この街はこんな感じの12人乗りのバスが公共の移動手段のようです。ちゃんと並んでても割り込んで早いもの勝ちなので、割り込まれて乗れなかったら次来るのを待たないといけません。まさにイス取りゲームのようでした。
宿泊地の「阳朔(西街)」に到着
阳朔ならココでしょ!と言う「西街」エリアにホテルを予約しました。ホテルの名前は「竹林度假酒店(ZhuLinDuJiaJiuDian)」で、この春節価格でも498元/室(およそ8,500円:レート約17円/元)でした。
正直そんなに期待していたわけではなかったのですが、ココのホテルにはチョットびっくり!なんとワンルームのど真ん中にドでかいジェットバスがあったんです。バルコニーにはブランコがあったりと、なんかラブホテルみたいでしたがゆっくりさせてもらえる空間でした。もし皆さんが阳朔に行かれ、ちょっと変わった宿泊地がいいという方にはオススメのホテルです。
チェックインのあとはいつものように街ブラ。この「西街」も古城的な街で当然歩行者天国になっています。おみやげはもちろん、食事からBar、Clubなどなど遅くまで賑わっていますね。
室内より路上で食べるのが好きなのでそれらしきところを選び、桂林名物の「啤酒鱼(PiJiuYu)」を注文してみました。元々日本人は川魚に慣れていないこともあるのであまり美味しいとは感じない方が多いかもしれません。ボクもやっぱり海の魚がいいですね。
その後ホテルに戻り、1階エントランス前にあるオープンエアBarのガーデンで軽く飲み直して今日はおやすみです。
最終日は「世外桃源」と「象山公園」へ
昨晩お酒を飲んだ場所で朝ごはん。洋食タイプでしたが、外で食べる朝食もなかなか美味しかったです。
3日目は元々予定を立てずにいたのですが、18時までには桂林へ戻らないといけないのでドコに行くかを検討した結果、桂林までの道中(阳朔から北へ15kmほど)にある「世外桃源(ShiWaiTaoYuan)」へ行くことになりました。
移動にはホテルの近くにバスのりばがあるので待っていましたが、ココの公共のバスは先ほどご紹介した黄色い12人乗りの電気自動車。待っていてもなかなか乗れないうえ、ココ阳朔はタクシーが走ってないみたい!?
そこで地元の人に尋ねてみると、このエリアは「バイクリヤカー」が市民の足になってるということでした。ということで、とにかくバイクリヤカー捕まえて長距離バスのターミナルまで移動。知らない土地へ行った際はこういった部分はその土地ごとの慣習を察知して行動しないとなかなか大変です。中国人の愛ちゃんでさえわからないことが多いので、外国人にとって地方への個人旅行の場合は難易度が高いかもしれませんね。
『世外桃源』に到着
バスターミナルから6元/人のバス代払ってやっとのこと「世外桃源(ShiWaiTaoYuan)」に到着。ココは一種のテーマパークみたいなもんで、名前のごとく ”この世とは異なる別の平和な世界”というイメージを再現しているようです。 船に乗ってグルっと回ってお屋敷を抜けて戻ってくるといった感じでした。ちなみに所要時間はおよそ2時間程度、门票(入場料)は70元/人です。
旅のシメは「象山公園」で。
そこからまたバスを捕まえ桂林へリターン。中途半端に時間が余ったので、桂林駅の近くにある「象山公園(XiangShanGongYuan)」へ行きました。
ココは岩山に穴があいて象の鼻のように見えるという観光地で、フランスにも似たような観光地があって友好関係があるそうです。しかし中国にはこういった「穴が開いた」自然が多いですね。あまりにも多いので、正直ホンマに自然なん?とも思ってしまいます。
あとがき
ということで、2泊3日でしたが十分に満喫できた桂林旅行でした。中国に暮らし始めて来月で丸11年。一度入ってみたかった「桂林」へ行けてよかったな、と思っています。
調べてみるとこの桂林はまだ世界遺産にはなっていないようですが、いずれはそうなるのかな、と思います。とにかくこんな地形の街はドコにもないんでは?ということです。町中でさえも普通に数十メートルの岩山がボコボコあります。その間を抜けるように道を作ったり街を作ったり。どうやってこの山々が出来たのかがスゴく気になって仕方がない旅行でした。
少し調べてみましたがこういった地形を「カルスト地形」と呼ぶらしく、実は3億年前、桂林は海の底にあったそうです。こうやって旅行に行ったことで調べたりする機会にもなりました。
皆さんも機会があればぜひ一度行ってみてください。でも個人的なアドバイスとして出来ればツアーに参加したほうが楽でいいかと思います。