世界遺産『峨眉山(EMeiShan)』(四川省)

yahong
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こちらは2015年7月25~26日に成都初で行ったときの旅行記です。ご興味ある方の参考になれば幸いです。

中国仏教の四大名山の一つ『峨眉山』

久々のアップは先日7月25~26日の1泊2日で行ってきた世界遺産「峨眉山(EMeiShan)」です。元々青空がそんなに多くない成都ですが、ココのところお天気続き。気温も高めで厳しい暑さですが、お天気良ければよしということで行ってまいりました。

峨眉山は五台山、九華山、普陀山とともに中国仏教の四大名山の一つで、1996年に世界自然文化遺産に登録されました。

地場の旅行会社がやってるセット旅行の場合、行きたい場所や宿泊先も決められない上、同じく世界遺産に登録されている「乐山(LeShan)」とのセットが多いので今回は自分たちで調べていくことにしました。「乐山」は以前すでに行ったので、今回は峨嵋山でのサンセット、サンライズに期待して行ったのですが・・・。

まずは目的地まで頑張って行ってみるが、個人で行くには結構ハードルが高い

成都から出発と行っても結構面倒でかなりの距離があるのでその行程を追ってご説明します。

まずは朝一で成都の「新南门车站」というバスのりばへ。自宅からはタクシーで10分ぐらいのところなので非常に便利。ココでまずバスチケットを購入、43元/人。

成都の新南门车站からおよそ165kmで2時間半、やっと峨眉山の入り口である「报国寺(BaoGuoSi)」というところに到着。

さぁロープウェイに乗るのかとおもいきや、ココからさらにバスで移動しないといけません。しかもバスを降ろされたところからこのバスターミナルにたどり着くのに迷いました。わかりやすい標識もなく、外人さんにはちょっとハードル高いですね。このターミナルで往復バスチケット(90元/人)を買います。ちなみにチケットは距離に関係なく3回分なので、目的地に近いバス停へ2回降りることが出来ます。

报国寺からクネクネ山道(峨洪路)をバスで30km弱、2時間ほど揺られたどり着いたのがココ。ちょうど山の北側を東から西に回り込んだところのようです。つまり西側から頂上に向かうほうが近いということなんでしょうね。

そしてココで更に峨眉山に入るためのチケット(185元+保険5元/人)を買います。中国ではこういった観光エリアに入るにも入場料が必要で、観光エリア自体がテーマパークのような位置づけになっています。

こんな感じでゲートがあってバスを一度降ろされゲートを潜ります。イミグレみたいな感じですね。

ゲートをくぐってさらにおよそ30分程度走ると終点ターミナルに到着。バスで登れるのはここまでとなります。そしてまずは予約していたホテルにチェックイン。

今回はココ『凯煌大酒店(KaiHuangDaJiuDian)』というホテルを取りました。予約時は「頂上までのゴンドラ乗り場まで600m」ということだったのでココにしました。2日前に予約したこともあり安いところは満室で、結局788元/室でした。内装は若干手直しをしているものの、レベルは低めで割高感あります。この手の観光地は選択肢が少ないので、どうしても売り手側が強い傾向になります。

実際にどれぐらいかかったのかを振り返ると、朝7時前に自宅をでてココにチェックインしたのが14時頃。つまり成都市内からでも片道7時間以上はかかるということになります。結構遠いですね~。



頂上の『金頂(JinDing)』を目指して出発

ココからがやっと観光のスタートになります。ホテルに荷物をおいて、歩いてゴンドラ乗り場まで山を登っていきます。およそ600mということだったのですぐ近くかと思ってたのですが、コレが意外にキツかったですね。

途中、野生のお猿さんにも遭遇できます。日本ではNGだと思いますが、ココではみんな平気でバナナなどの食べ物を与えています。

やっとのことでロープウェイ乗り場に到着。ココでまたまたチケットを購入。上りの片道分で65元/人

目的地の『金頂』に到着

ロープウェイを降りて少し上がると金ピカの像がそびえ立っています。

コレが「金頂(JinDing)」、まさにピカピカに輝いています。こんなに天気の良い日に来れてホントにラッキーでした。

金頂は峨眉山で2番目に高い峰で標高3077m。富士山が3776mですから考えてみるとかなり高い位置にあります。ちなみに峨眉山のある楽山市の平均海抜が500mらしいです。この高さで普通の観光として普段着で気楽に来れるっていうのはいいですね。

さらにロープウェイに乗ると3099mの「万仏崖」に行けるそうですが今回はパスしました。

「撮影スポット」ということでところどころにこんな感じでサインパネルが設置してあります。残念ながら今回は日の出も雲海も雪景色も見れませんでした。

結局ロープウェイの運行時間が18時までということで、この場所でサンセットを見ようと思えば歩いて下山しないといけないので諦めてロープウェイに乗りました。下りは55元/人。せっかくなので日が落ちる時間が20時前後なのでせめて21時までは運行してもらいたいもんですね。

とりあえず晩ごはんを食べながらのサンセットに期待

ホテルの場所まで戻りサンセットに期待しながら先に晩飯を食べることにしました。場所が場所だけに選択肢はなく、数件並んだホテルがやってるレストランへ中国は「観光地において美味しものはない(競争がないので飲食店の努力はなく、高くても客は我慢して食べるしかない。)」というのがコレまでの経験でわかっているので、とりあえず無難なメニューにしました。案の定、大して美味しくもなく、四川料理の割には辛くもなかったです。

食後、サンセットが見れそうな場所を探すも結局コレが限界。やっぱり上に上がらないとちゃんとしたサンセットは見れないみたいです。この数時間の間にも自らの脚で山頂を目指す人達が多くいました。時間的に考えるとサンセットというよりもサンライズを目当てに登るんでしょうね。でもドコに泊まるんでしょうね?もしかして、野宿かな!?

そして夜は飲食店もなく、近くの店でビールを買い込んで早めに就寝することに。しかも売店はそこしかなく夜10時までなので、部屋飲みがお好きな方はお早めに買いに行ってくださいね。


早朝の景色

前日に日の出が見れそうな場所をチェックしていたので5時半頃から待機しましたが、この日は薄曇りでコレがいっぱいいっぱい・・・。結局、今回は残念ながらサンセット・サンライズは拝むことが出来ませんでした。

2日目は『万年寺』からスタート

ホテルをチェックアウト後、早速2日目の目的地へ向かいます。登ってきた道をまたバスで途中まで戻り、「万年寺(WanNianSi)」というところへ向かいました。(最初に買ったバスのチケットの2回目乗車ですね。)

万年寺へは歩いても登れますが、かなり時間と体力がいるのでまたロープウェイに乗ることにしました。昨日と同じく上り片道で65元/人。上の地図の「您的位置」から左斜め上の場所が万年寺。最終のバスのりばまではおよそ10km近いアップダウンを覚悟しなければなりません。

万年寺(WanNianSi)

ロープウェイを降りてまもなく目的地の「万年寺」に到着。ものすごい人と下山までの時間を考えた際に余裕が無いという判断で中には入りませんでした。

峨眉山八大寺院の一つで明時代から「万年寺」と呼称され、四川省の重要文化財に指定されているそうです。

万年寺から次の目的地まで歩いていきます。こういう昇り降りが永遠につづくのでふくらはぎと膝に負担がかかります。

途中にこういった店がちょくちょくあるので、軽く腹ごしらえ。結構ヒザにきてましたので、ココで竹の杖を購入。2元/本。

ココでは「豆花(DouHua)」と「凉面(LiangMian)」とビール。汗の量がハンパないのでビールはサイコー!各10元也。

白龍洞(BaiLongDong)

次の目的地の途中にある「白龙洞(BaiLongDong)」に到着するも、ココもスルー。

双桥清音(ShuangQiaoQingYin)

ココ「双桥清音(ShuangQiaoQingYin)」も前を通るだけでスルー。

清音阁(QingYinGe)

目的地の「清音阁(QingYinGe)」に到着。ココでもかなりへばってきたのと時間の関係で中には入らずそのまま次の目的地へ向かいます。

渓谷で『一线天』を堪能

ココから先は清流に沿って歩くような感じでのアップダウンが続きます。

とにかく水がキレイでビックリ!中国に来て13年目ですが、これだけキレイな清流を見たのは初めてです。

そしてココがこのルートの見どころ「一线天(YiXianTian)」と呼ばれるところです。
一線天とは地名ではなく、『巨大な岩の裂け目の狭い道を通ると空がひとつの線でしか見えないような景観を持つ場所』のことで、中国ではよく使われる言葉です。以前に重慶の「地缝天坑(DiFengTianKeng)」というよく似たようなところへも行きました。中国には多くの一線天がありますね。

またこの途中、別ルートで進んでいくと「峨眉山生态猴区(EMeiShanShengTaiHouQu)」という野生の猿が見られるエリアがあるのですが、途中で挫折して引き返すことにしました。というのも、さる使いが観光客に猿と一緒に写真を撮る商売をやりまくっていましたので、正直ちょっと興ざめしてしまいました。野生と言いながらコレは良くないですよね~。

聚佛台(JuFoTai)

ルートの途中にいくつものこういったポイントが存在します。

まもなくゴールの『五显岗(WuXianGang)』

ということでひと通りのコースを回りバスのりばへ向かったのですが、ココからがまた遠い。三輪車などが待ち受けていましたが、ここからの距離が検討つかずでヘロヘロになりながら「五显岗(WuXianGang)」というバスのりばに到着。そこから成都へ帰るためのバスターミナルへ向かいます。

なんとか最終便のバスに滑り込む

グルっと一周してきた感じで、スタートした「报国寺(BaoGuoSi)」についたのが16時過ぎ。

時刻表を見ると、なんと成都へ行くバスは9時から2時間おきの5便しかなく、最終が17時発だったので結局ギリギリということだったんです。17時前についてホッとしましたが、コレ逃したらどうやって帰ってたのかとちょっとゾッとします。ちなみに帰りのバス代はなぜか50元/人。

無事バスに乗り、ココから行きと同じように2時間半ほど揺られ成都市内に到着。かなりハードな2日間でした。

今回の反省点
① この時期よりも冬のほうがキレイ、らしい。(お知り合いの方が雲海があって日の出を見るのはサイコー、と。)
② ホテルは高くても「金頂」に取ったほうが価値あり。(今回のように結局歩いて登らないとサンセット・サンライズが見れないため。)
③ 時間には余裕を持って、しかもバスの時間は必ずチェック。

といったところでしょうか。

もし今後、このブログを見て峨眉山へ行かれる方がいらっしゃれば、是非参考にしていただければと思います。

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