少し前のお話。
成都の事務所近くの歩道が改修工事で新しくなりました。と言ってもぜんぜんキレイではありません。「なんでこうなるの?前のままのほうが良かったやん」っていうレベルです。公共工事なのでとりあえず無理やりやったのかな、と言った風にしか取れません。
表題にあるように、日本の歩道などでよく見られる視覚障害者誘導用ブロック、俗にいう「点字ブロック」っていうのがあるのですが、中国ではこんな感じで「型」を使ってるところも多くあります。
日本では弱視者の方のために色は黄色を使うことが主流になり、「誘導ブロック」と呼ばれる進行方向を示すライン状ものと、「警告ブロック」と呼ばれる危険箇所や誘導対象施設などを示す点状のものが一般的に使われます。
でもこの画像を見ると全くそんなことはお構いなしっていう感じです。しかも普通であれば工事中、人が侵入できないようにバリケードを張るのですが、中国では結構放置されていることも多く、普通に入れたりします。そんなこともあってまだ乾ききっていないところにこういった足跡がついてしまいます。いたるところの工事終了の現場ではこの手の足あとが普通に残ってます。でもやり直しもなしです。
まともな部分を探すのが大変なくらい荒れています。と言うか根本的にこの表示が何か、なんのためにあるのかを知っている人がほとんどいないんではないかと思います。特に工事の人たちが何のために改修工事を行い、この点字ブロックなるものを設置するのかの意義がわかっていないとどうしようもないです。コレならば前のままのほうがキレイで、無駄な税金も使わなくて済んだのにな、と。
中国の発展はものすごいスピードですが、こういった「モノゴト」の意味がきっちり理解できる教育が全人民に伝わらない限り、なかなか良くなっていきません。ボクが本当に心の底から中国を脅威に思うモノサシは、中国のトイレが日本並みになった時だと思っています。