感動!初めて見た便器「和洋折衷万能スタイル」

はじめに
『便器』というあまりきれいなテーマではありませんので、不愉快と感じられる方は読み飛ばしていたければと思います。

「便器」を見て感動!思わず激写!

この便器を見て使い方がわかる方は多少なりとも中国の事情を知っている方ではないかと思います。

とあるお店で見つけたこの便器、ボクは十数年中国に暮らしていますがこんな形をした便器を見たのは初めてです。なので思わずカメラを向けてしまいました。ウチの家族や数人の知り合いの中国人にも「こんな便器見たことある?」と訪ねましたが誰も見たことがないとの返答でした。

何がスゴいかということをじっくりご説明していきたいと思います。ボク的にはコレこそが「イノベーション」、まさにグッドデザインならぬ「グッドアイデア」賞ものだと思います。

先ほど話しましたように、中国事情を少しわかっていらっしゃる方ならこの2枚目の画像を見れば「なるほど~」とさらにご理解いただけるかと思います。

このスタイルができた経緯を自分なりに紐解いてみる

ではなぜこの便器がスバラシイか、順次ひもといていきたいと思います。

まずご説明するにあたり表現方法について。現在一般的に普及している座る便座を「洋式」しゃがんで踏ん張るタイプを「和式」と定義させていただきます。(昔、日本ではこう分類していましたが、今もそうなんでしょうか?)

そしてボクはこの便器を「和洋折衷万能スタイル」と命名したいと思います。

この広大な中国において「洋式トイレ」は中国全体から言うと、まだまだ都心の一部でしか設置されていません。商業施設やオフィスビル等でも半分洋式が設置してあれば最新の方だと思います。

そんな環境であるため、地方から出てきた方々にすればこの「洋式トイレ」というものは不慣れなものなんです。極論を言えば「初めて見る便器」かもしれません。なので多くの方は「和式」を使い、空いてなければ仕方なしに「洋式」を使うというのが一般的かと思います。

そのゆえに日本でも問題になっている「洋式の便座に乗っかってしゃがむ」スタイルで用をたす、というパターンです。
便座をめくり上げて陶器の部分に乗っかってる方もいらっしゃいますが、中国国内でも樹脂便座に靴を履いたまま乗っかる人もいます。それゆえに公共トイレの便座が傷だらけで黒くなってるものも少なくありません。

さらにそのことをみんなが知ってるので「座らずに乗っかる」という悪循環が繰り返されるわけです。場所によっては便座が割れてたり根本から破損していたりと言うのはそういう理由だからなんです。

そういう事情から考えると今回ご紹介している便器は使い方さえわかっていれば理にかなっているわけです。

この便器の利点
1.樹脂便座をめくりあげれば安定して乗っかれる足場がある。しかも一般の洋式トイレよりも若干低めで乗りやすい。
2.座って用を足したい方にも心地よい高さになるよう底上げ設定されている。

以上の2点が最大のポイントとなり、まさに現状の問題点を解決できる画期的な商品であるわけです。

おわりに

ボク自身はこんな便器が設置されてるのを見たのは初めてで、建材市場でも見たことがありません。ドコからやってきたのでしょう?スゴく気になります。

ただ残念ながら難点もあります。都心の新しい施設にコレはデザイン的にはNGでしょうし、この使い方がスタンダードになってしまうのも困ります。早く皆さんに洋式に慣れてもらって順次切り替わっていかないとおそらく中国のトイレ事情は進歩しません。

こんな記事を書いてるボクですが、実は日本で洋式が普及しだした子供の頃はやっぱりしゃがんで用をたす方がしっくりで、なかなか洋式には馴染めなかった記憶もあります。なのであんまり偉そうには言えた柄ではないです。

yahong
yahong

あまりにも感動してしまったので記事にしましたが、便器一つでこんなに熱く語る自分が不思議でなりませんがどうぞご容赦くださいませ。

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