ココ1ヶ月近い間PM2.5が猛威をふるい、煙る街と化してた北京ですが、今日は若干風もあったおかげで先週の1日限りのお天気のように青空が見える日でした。夜は久々に「三日月」がくっきり見え、どれ位ぶりかな~、と懐かしくも思えました。
どうすれば毎日こういう空が見られるのかな~、と思いながらあらためてPM2.5について考えてみました。
あらためてPM2.5について考えてみる
このPM2.5の原因はといえばいろいろあるわけですが、やっぱり最大の原因は「石炭」だと思います。
冬になると地方は費用の安い石炭で暖を取ります。郊外にある工場なんかはボイラーがあって石炭を利用したりと、北京の汚染はほとんど河北省からやってきてるようです。中国においては「電力=Eco」ではなく、発電に石炭を利用するわけですからますます環境が破壊されます。原子力発電などを増やす計画はあるものの、まだまだ石炭の使用量は増加するそうです。
また政府がいろいろな対策を練っているわけですが、結局のところ都会の汚染を防ぐために工場などに規制をかけ、内陸部へ移転しているのが現状で根本的な解決策にもなっていません。今後ますます内陸部の汚染がひどくなるのは否めないでしょうね。
将来は空気汚染だけじゃない
今はPM2.5で空気がどうのと話題になっていますが、これからますます取り上げられるのは土壌や河川の汚染でしょう。雨を降らして空気を清浄しても結局は下界に降りてくるわけで、そこで育てられた農作物やとられた魚は汚染にさらされてしまいます。畜産も飼料となるものが安全でなければ同じことが言えます。こんなことを言い出すとなにも食べれなくなっちゃいますね。
ボクが一番恐れているのは、こういう環境で生活をしている方々の子孫がその影響を受けないかということです。昔の日本のように生まれながら気管支が弱いとか、公害の影響を受けて生まれてくる子どもたちが増えるのでは、ということです。まだこの世に出てきていない子どもたちにまで影響が及ぶことを考えると一刻も早く改善に向けて全力を尽くしてほしいですね。
これらPM2.5関連の内容についてはあくまで個人的な感想です。専門家ではございませんのでご了承くださいませ。