PM2.5と向き合う

PM2.5の原因は排気ガスだけでなく『煉炭(石炭)』も

最近良く見かけるようになった練炭を運ぶリヤカー。国慶節を過ぎて一気に冬にまっしぐらの北京ではおなじみの光景ですね。

さて昨年の冬からやたらと話題になる「PM2.5」ですが、今では携帯なんかの天気予報にも数値が出るようになり、ほんとメジャーになりました。これからますます寒くなるので皆さんもチョット心配ですよね。

この空気の汚染についてはいろいろな要因があります。

自動車増加に伴い排気ガスの増加、しかも粗悪なガソリンが一般的に使われてる。結局のところ、排ガス規制をクリアした車であっても意味ないですよね。他にもいろいろ要因はあるのですがボク思うにやっぱり元凶はこの「練炭(石炭)」かな~、と。

まだまだ道程は長いインフラ整備と所得格差の改善

石炭って昔は日本でも普通に使っていました。ボクが子供の頃はストーブではなく練炭の暖房。たまに窓を開けて換気しないといけないんです。環境に良くないので今では一般家庭で使われることもなくなりましたが・・・。

11月2日に撮影

しかしながら中国ではまだまだこの石炭による暖房が普通に使われています。他の資源よりも安く手に入るのでどうしても石炭になってしまいます。また工場などが多い郊外などに行けばコストが安いこと以上にインフラがまだ行き届いていない場所もあるためこの石炭に頼らざるをえない。火力発電所などは浄化する機能を備えているとの話ですが、あらゆる一般の産業であったり小型ボイラーの使用、一般家庭などではそういった装置はなかなか備えることもできません。

出張が多いボクは「空港まであと30分です。」というアナウンスの際、飛行機の窓から外を見ますが、北京市内よりも郊外のほうがひどいな~といつも思います。真っ白で街が見えません。知り合いの環境専門家は実は1998年がピークでもっと酷かった、と話していました。

いずれにしてもこういった問題ってほんとに簡単ではないな、と思います。インフラがしっかり行き届くこと、そして国がしっかりと規制をかけることなど踏むステップはたくさんあります。そのためにはやはり根本的な所得格差などを改善しないと変わっていかないやろ~な、と。そう考えると何年経てば空気のきれいな中国になるのかと少し気が遠くなってしまいます。原子力も火力も使わず、ほんとにECOな風力や地熱、太陽光発電などの自然エネルギーがメジャーになれば地球の環境もグッと改善されるのかもしれませんね。

ということで今日はチョット重~い話題になってしまいましたが皆さんはどう思われますか?

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